ベンチャー企業で働くことで「経験」を得ることができるといいます。やりがい搾取的な用いられ方や、非ベンチャー企業では経験を得ることができないのか?という問いもありますが、「ベンチャーで得られる経験」とは何なのでしょうか。
一般的にベンチャー企業は未熟であり、事業や組織、あらゆる点に課題があります。加えて、「そもそもが未熟である中で、さらに、高い目標へ向かうことで、より未熟さが際立つ」構造にあり、様々なレイヤーに膨大な数の課題と、解決の必要性が生み出されています。
そんな環境の中で、課題を解決しようと、日々試行錯誤を重ねるのがベンチャー企業における日常であり、無数の意思決定を行っています。
あらゆる物事に理想的な状況があるとして、より難しいことは理想的な状況を考えることではなく、理想的な状況を実現することです。美味しいケーキの味が分かっていてもそれを作れないように、「完成されたものを知っている」ことよりも「作り上げた経験」のほうが、理想を実現するに必要な要因ではないかと思います。
ベンチャー企業において、無数の課題解決に取り組んだ時間というのは、いつしか自分が解決したい、改善したいと感じた、課題 / 事業 / 組織を、理想に近づける力になっているのではないでしょうか。これを「実装力」と定義しています。
構造的に、課題が多い / 解決の必要性が高いというだけで、実装力はベンチャー企業でしか身につけられないものではないはずですが、構造的に〜〜ざるを得ない環境の強みもあるように感じます。
ひとつ、個人的に気をつけたいことがあるとすれば、他者を思って提案することこそあれど、身勝手に巻き込んで「やりがい搾取」をしないことでしょうか。
課題に飛び込み、もがき、何とかすることを覚えた25歳でした。26歳は何とかしたいです。今日このことに気付けてよかったです、CAMPFIRE VPoEの岩崎さん、たくさんお話ししてくれてありがとうございました。
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