Created
Mar 7, 2022 3:25 PM
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B=MAT
- フォッグさんが考えた行動モデル
- 人の行動がどういった要因によって発生するかをモデル化したもの
- フォッグ式消費者行動モデル
- Behavior = Motivation × Ability × Trigger
- 行動(B)は、動機(M)と実行能力(A)ときっかけ(T)が組み合わさると発生する
- Motivation
- 〜したい, 〜したくない
- Ability
- 〜しやすい, 〜しにくい
- Trigger
- プッシュ通知やweb広告など、心の外にあるきっかけ
- if thenの習慣のような、心の中にあるきっかけ
- 美味しい料理が目の前にきたら写真をとってインスタグラムに載せる
- 詳しくはこちらの記事で
2023.02.25 追記
娘が僕のPCを触ろうとしている姿がB=MATだったので追記します。
強いMotivationがあるにもかかわらず、Abilityとして身体が短いことで、望ましいBehaviorの「PCを触る」ことを達成できていません。
カーテンを閉められない僕
- 僕は、カーテンの閉め忘れで妻に怒られていました
- 妻は、防犯上やプライバシーの観点から、「暗くなったらカーテンを閉めてほしい」といったニーズを抱えていました
- 僕は、カーテンの閉め忘れについてあまり気にしていませんでしたが、「妻に怒られたくない」というニーズを抱えていました
- しかし、「妻に怒られたくない」と思っているにも関わらず、何度もカーテンを閉め忘れては怒られていました
- 「カーテンを閉める」行為そのものは、両手でカーテンを掴んで両手を近づけるだけで、僕には容易
- 「妻に怒られたくない」といったMotivationがあるにもかかわらず、なぜカーテンを閉めることができなかったのでしょうか
- 原因は、Triggerの欠如にありました
- 当時の僕の在宅勤務環境では、前方と左右を壁に囲まれていました
- そのため、外の景色の変化を知ることが困難でした
- 僕はPC作業やmtgでほぼ席をたちません
- 仕事をしていると、あまり時間感覚がありません
- この辺ちょっとAbilityっぽい
- その結果、「暗くなった」ことを認識することができないため、「カーテンを閉めろ」と自身に指示できず、カーテンは開きっぱなしとなります
- 帰宅した妻は閉められていないカーテンを見て、昨日と同じことを僕に言います
- カーテンを閉めたい僕には、Triggerが必要
- 外の景色は暗くなったことを認識するトリガーだが、外の景色を認識することは僕には困難
- ではどうすれば、暗くなったことを認識することができるか?
- how might we ~?
- 時間だ!
- 暗くなる時間は決まっている
- 時間感覚がないので、感覚がなくても暗くなる時間になったことに気付ければ良い
- 暗くなる時間にリマインダーがくるようにした
- リマインダーで暗くなったことを知った僕は、カーテンを閉められる様になった
B = MATで整理する
- 望ましいBehavior : カーテンを閉める
- Motivation : 妻に怒られたくない👌
- Ability : 両手で持って近づけるだけで簡単にできる、作業スペースからも遠くなく移動も困難ではない👌
- Trigger : 外の景色を認識できない❌
- ここでエラー発生
- 時間をリマインダーで認識できるようにした👌
- Triggerが満たされた
- MATが満たされ、Bを実行できるようになった
ヤカンにかけた火を止める
- ヤカンはお湯が沸騰したら止めないといけない
- Behavior : ヤカンにかけてる火を止める
- Motivation : 早くラーメンが食べたい, ふきこぼしたくない
- Ability : ひねるだけで止められる, コンロまで辿り着ける(導線)
- Trigger : 「ピーーーー」って音
- 沸騰したか見張っていなくても、沸騰したことを認識できるようにしたイノベーション
- このTriggerによってお湯をわかす時間を他に充てられる様になった
ヒットポイント - ダメージ
- プロダクトグロースを考える時に、B=MATをよく活用します
- 「どのようにしてB(CV)を起きやすくするか?」
- Motivationはヒットポイント
- Motivationが強ければ、より多くのヒットポイントがある
- Abilityの欠如はダメージ
- e.g. 「使い辛いプロダクトだ」「操作がわからない」というダメージ
- ヒットポイントにダメージがかかり、0になると離脱する
- 離脱 : Behaviorが発生しない
収穫逓減
- 一定面積からの一人当たりの収穫が、労働力の追加的投下によってしだいに減少すること。 転じて、ある生産要素を一定としたとき、一生産要素の増加によって得られる単位当たりの生産が漸減すること。 生産要素の限界生産力逓減
- 既に高いモチベはあげられない
- 既にしやすいものなしやすくできない
B=matの他の行動モデル
- CREATEとか
- 行動を変えるデザインに書いてあった